木暮人祭りに参加してきました

(一社)木暮人倶楽部主催、日本ログハウス協会の協賛で9/12-13にかけて行われた木暮人祭りに参加してきました。
  
 
祭りのコンセプトである「木のある暮らし」の豊かさは、ログハウスに興味をお持ちの方ならイメージしやすいかと思われますが、ログハウス協会による「ログハウスサミット」で行われた東日本大震災のログハウスの被災から復興についての報告はより具体的なログの魅力を再認識しました。紹介された内容をすこしご紹介します。
 
写真はランタサルミ販売店である宮城のログトラストさんのご提供です。
 
 
 
*修復して利用可能であること
 
断熱材はぬれるとその効果がなくなってしまいますが、ログハウスは木が断熱材であるため、壁はそのまま再利用可能。がれきの直撃を受けたログ壁の歪みも修復が可能であることがわかり、津波で多くの家屋が流される中、修復しお住まいになられています。
このケースでは津波が2階床までは到達せず、床内や妻壁の断熱材が無事だったことも幸いしました。
 
 
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がれきをせき止めたことにより、くの字に歪んでしまったログ壁。壁の高さは5cmほど低くなってしまっていたそうです。

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重機でじっくりと引き伸ばし、まっすぐな壁に復活!新築に比べ費用もだいぶ少なく抑えることができたそうです。

 
 
 

*移築再生が可能であること

地震により土砂崩れを起こした場所にあるハンドカットログの移築の様子が紹介されました。
足元で進む土砂崩れと競いながらログ(丸太)をバラし、ログを再利用。構造以外の部分は適宜アレンジを行い、リノベーションされました。こちらも解体&新築に比べコストが安いことに加え、なにより良質な材を大切に再利用できることが大きな魅力です。

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ログの解体の様子。ダボで留められているログは、他構法に比べ容易に解体が可能です。

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移築再生工事の様子。移築前よりプランもアレンジされ、使いやすく再生されました。

 
 
ほかにログハウス関連でいえば、国内の有名カーヴァー12名によるチェーンソーカービングの競演が見応え十分!丸太から作品があっという間に削り出される様子は、見ていて飽きませんでした。
 
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中には高さ20センチもない、こんなかわいい作品も♪ とても迷った末、我が家の一員になりました。
 
 
会場の景色も良く、木の様々な魅力に触れられるお祭りでした。ご興味をお持ちの方はぜひ来年、いかがでしょうか。